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高野山の名宝展

ミッドタウンのサントリーミュージアムで開かれている
高野山の名宝展」に観に、けんちゃんと出かけました。
高野山の名宝展_e0153367_2345826.jpg

高野山の開創1200年記念の展覧会で
空海さんゆかりの宝物、真言密教の教理に基づく仏像や仏画など
高野山に伝わる至宝の数々を公開。

けんちゃんが特に観たいと言っていたのが
空海さんの自筆の「聾瞽指帰(ろうこしいき)」。
国宝です(展示期間:上巻10/11~10/20、下巻10/22~10/27)。
『儒教を亀毛先生、道教を虚亡隠士、仏教は仮名乞児が語り、
儒道仏三教の優劣を論じ、仏教の妙理を説いている』とのことで。
空海さんの『出家を反対する親族に対する出家宣言の書』でもあるそうで。
その決意のほどが伝わるような、力強い書でした。

私のお目当ては運慶作の国宝「八大童子」。
不動明王に使える童子(眷属)
矜羯羅(こんがら)童子、制多迦(せいたか)童子、恵光(えこう)童子
清浄比丘(しょうじょうびく)童子、恵喜(えき)童子、烏倶婆ガ(うぐばが)童子
指徳(しとく)童子、阿耨達(あのくた)童子。
これまで何度か拝見しているように思うのですが、
高野山では、通常は数年に1度、2体が展示される程度なのだそう。
なかなか勢ぞろいでは拝見できないんですね。

八大童子それぞれ個性的で、すばらしい造形なのですが
私が最も心惹かれるのは、制多伽童子です。
肌の色は赤(怒っているから)。
髪が五つに束ねてあって、どうしてこういう髪型なのかと気になります。
矜羯羅童子と対なのだとか。
運慶作の像は目が美しいですね。
尚、この八大童子は運慶一人で全て制作したのではなく、
運慶監修の下、複数の仏師によって造られたと考えられているとのこと。

展示構成はこちらで→

空海さんによって、唐から密教美術が伝えられて以降
日本で制作される仏教の尊像の種類は、飛躍的に増えたそうです。
高野山へは、けんちゃんが一度行ってみたいと
かねがね言ってるので(私は何度も行ってるのですが)
来年にでも行けたらいいな、と思っています。

ミッドタウン近くで咲いていた椿。
侘助の一種でしょうか?
高野山の名宝展_e0153367_026455.jpg

小さくてかわいい花でした。
もう椿が咲く頃になったんですね。
私の実家の侘助も咲いてるかな?


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by tote-note | 2014-10-11 23:41 | art

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