カテゴリ:art( 115 )

e0153367_19032293.jpg

美術館の地下三階には、國安孝昌さんの
「静かに行く人は、遠くへ行く。」が展示されていました。
丸太と陶ブロックを編みこむようにして積み上げられた巨大な作品です。
古代の神さまにまつわる建物みたいな。

e0153367_19034266.jpg
作品の間近に寄って、横から見たところ。



こちらは田窪恭治さんの作品。
廃材の上に金箔を貼るアッサンブラージュのシリーズ。

e0153367_19133383.jpg

須田悦弘さんの作品のうち、一点は撮影がNGでした。
撮影OKである朝顔の作品は、上手に撮ることができず。
とても素敵で繊細でリアルで。
こちらでご紹介したかったのですが。
それと、ショックなことに露草の作品を、見過ごしてしまいました。

舟越桂さんの作品は、すべて撮影がNGでした。
舟越さんの作品の足元に、須田さんの雑草の作品が
展示されていたそうです(期間限定)。
目に入っていなかった、、。
須田悦弘さんのファンなのに。なんということでしょう。
ひっそりと展示されているので、気が付きにくいんですね。
ちゃんと見ないとダメだなあ。
5名の作家さんの、様々に表現された作品。
木は本来、何か神秘的で。
その味わい、美しさ、奥深さ。
楽しむことができました。

★開館90周年記念展
木々との対話-再生をめぐる5つの風景
2016年7月26日~10月2日
東京都美術館→


それから代々木公園へ。
「北海道フェア」が開催されています。
e0153367_19353787.jpg
e0153367_19360733.jpg


北海道の特産物の販売店や食べ物屋さんが並んでいます。
到着が18時過ぎで、品切れのお店もありましたが
まだまだお客さんがいっぱいで賑やか。

e0153367_19375377.jpg
ピカピカしてたお寿司屋さん。

e0153367_19382795.jpg
半分に切ったメロンにソフトクリーム。
なかなかの迫力(笑)。



ぐるぐると渦巻になったソーセージやコロッケなどを買って
椅子とテーブルが置かれたスペースで、けんちゃんと頂きました。
ハスカップのジュースと共に。いろいろおいしかったです。
お店巡りも面白かったな。
この「北海道フェア」は明日までです。


人気ブログランキングへ


[PR]
by tote-note | 2016-10-01 23:46 | art | Comments(0)
今日は都民の日。
東京都が管理する公園・庭園・美術館などの入場料が無料になります。
都民に限らず、みなさん無料です。
気になっている展覧会を開催中の、東京都美術館へ出かけました。

「木々との対話ー再生をめぐる5つの風景」
キーワードは『再生』。生と死、永遠と瞬間。
木を用いた彫刻、インスタレーションなど。
出品作家は國安孝昌さん、須田悦弘さん、田窪恭治さん、土屋仁応さん、舟越桂さん。
※この展覧会は舟越桂さんの作品以外、撮影がOKでした。

今回、一番拝見したかったのが土屋仁応(つちやよしまさ)さんの作品。
e0153367_16113915.jpg
〈ユニコーン〉
楠、水晶、彩色

e0153367_16134213.jpg
〈麒麟〉
檜、水晶、彩色

e0153367_16164923.jpg
〈獅子〉

e0153367_16180281.jpg
〈子犬〉

なんという愛くるしさでしょう?

e0153367_16182323.jpg
〈雄羊〉
e0153367_16184265.jpg
いろんな角度から見ることができます。
ぐるぐるした毛並み、
もこもこの尻尾。


e0153367_16245244.jpg
〈豹〉

e0153367_16262829.jpg
〈縞猫〉

e0153367_16311151.jpg
〈龍〉
e0153367_16343150.jpg

仏像彫刻の技法を取り入れて制作されています。
そのためか、その前に立つと心が落ち着くような。
どの作品にも祈りが込められているような気がします。

e0153367_16422402.jpg
〈麒麟〉

独自の技法による彩色。
柔らかさと気品を感じます。
無垢で愛らしい雰囲気なのですが、力強さも。
すっかり虜になりました。

★土屋仁応さんのサイト→

★作品集「聞耳の森」→
この作品集は、特装本が限定30部(サイン入り)で作られていて
木彫の作品がひとつづつセットされています。
入手された方は幸せだなあ。

★「木々との対話ー再生をめぐる5つの風景」
2016年7月26日~10月2日
東京都美術館 ギャラリーA・B・C→



[PR]
by tote-note | 2016-10-01 23:02 | art | Comments(0)
昨日に続いて、今日も「THE TOKYO ART BOOK FAIR 2016」へ
行って参りました。
最大の目的は、昨日迷って買わなかった「WILDER MANN」を
青幻舎さんのブースで買うこと。
シュリンクがちょっと破けてるだけで書店から返品された本で、美品です。

改めて、会場をぐるり。今日も賑わっています。
今年度から始まった、ダミーブックアワード
「Steidl Japanese Photobook Award 2016」の作品を拝見。
このアワードには、日本を拠点に活動する写真家やアーティストであれば、
プロ、アマチュアを問わず参加可能。
グランプリ作品はシュタイデル(Steidl)社から出版されるとのこと。


e0153367_13201761.jpg
会場の壁面に貼られていた、ダダイズム100周年のポスター

e0153367_13203799.jpg

e0153367_13205785.jpg

e0153367_13212154.jpg
ダダ新聞、配布中。


「THE TOKYO ART BOOK FAIR 2016」、とても面白いイベントでした。
昨日は会場内がとても蒸し暑くて、参加のみなさんも大変そうでしたが、
今日は小雨、過ごしやすかったです。
本や雑貨を買ったり、見本紙を頂いたり。
収穫も刺激もいろいろありました。
来年度、見逃さないようにしなくては(笑)。

★THE TOKYO ART BOOK FAIR 2016
開催期間:2016年9月16日〜19日
京都造形芸術大学・東北芸術工科大学 外苑キャンパス→





[PR]
by tote-note | 2016-09-18 23:17 | art | Comments(0)

THE TOKYO ART BOOK FAIR 2016へ

e0153367_11062049.jpg
「THE TOKYO ART BOOK FAIR 2016」に出かけました。
会場は北青山の京都造形芸術大学・東北芸術工科大学 外苑キャンパスです。

e0153367_11091947.jpg
e0153367_11095226.jpg
アート出版に特化したブックフェアで、写真集、画集、カタログ、アーティストブック、
ZINEなどを制作、出版する出版社やアーティストなど約300組が参加されています。
海外からの参加者が多いようです。

e0153367_11090124.jpg
右の画像は、作家さんがお客さんの似顔絵を描いておられる様子。
会場内はいくつかのセクションに分かれていて
その中に、たくさんのブースがあってどこも盛況です。

e0153367_11160738.jpg
e0153367_11271434.jpg



e0153367_11235824.jpg
フォトグラファー木藤富士夫さんのブース。
公園の遊具を撮影した写真集「公園遊具」より。


e0153367_11175997.jpg
沼田元気さんのブース。
「こけし時代」などの出版物を販売されていました。
こけしいっぱい。

e0153367_11275593.jpg
韓国の女性の作家さんのブース。
色合いと、印象に残る表情に惹かれて
マスキングテープを買いました。

e0153367_11303478.jpg
気になる本やzineがたくさん。
雑貨もいろいろと販売されていてます。
紙の販売(くじ引きになってるものなど)もあって
あちこち気になって大変です(笑)。

青幻舎さんのブースでは、シュリンクがちょっと破けたなどして
返品になった本がお安く売られていて。その中に
欲しかった写真集「WILDER MANN」があって
どうしようかと思いつつ、今日は買わず。
e0153367_11360122.jpg

こんな素敵なイベント、これまで見逃していたとは(笑。
今年で8回目だそうです)。
2016年度の会期は明日まで。
もう一回、行っておこうかな(笑)。




[PR]
by tote-note | 2016-09-18 23:04 | art | Comments(0)
場所が変わってここは平和島。
駅から見える風景です。
e0153367_23465861.jpg
「全国古民具骨董祭り」に行ってみました。
けんちゃんはこういう大きな骨董市に何度か行ったことがあるのですが
私は初めてで。広い会場には280店ものお店が。
迷子になりますね(笑)。
幅広く、さまざまな品が並んでいて
骨董好きには堪らないと思います。
西洋ものがもっとあるといいなと思いましたが。
文具メーカーのペリカンのマスコット(陶製の置物)が気になったものの、
結構お高かったので手が出せず(笑)。

骨董市の後、天王州へ移動。モノレールに乗るのは
久しぶりで、ちょっと楽しい(笑)。
e0153367_23554620.jpg

目指すのは、左に見える建物「Terrada Art Complex」。
三階には4つのギャラリーが集結しています。

e0153367_00021002.jpg

URANOでは淺井裕介さんの個展「胞子と水脈」を開催中。
淺井裕介さんは様々な画材や素材を使って、作品を制作されています。
マスキングテープを使ったり、
道路の白線用の塗料を使ったり。
身近なもの(例えばチラシ)に描いたり
地面や壁面に描いたり。

e0153367_00053887.jpg
青い目と青い花が印象的な、大きな作品(H742 x W346/cm)。

e0153367_00095752.jpg
この作品の下に並べてあるのは「泥絵」と呼ばれるシリーズの
制作に使われる土です。
日本や世界の各地、いろいろな土地から集められています。

e0153367_00124600.jpg
壁にも描かれていました。

e0153367_00132348.jpg
この上の白い花は陶製かな?
自由奔放な感じがします。
楽しいなあ。

e0153367_00200121.jpg
今回の個展の中で、私が一番好きだなあと思う作品はこちら。
〈あるくとであう〉
H235.0 x W490.0 x D2.0/cm
板に土、アクリルレジン、ペンキ、アクリル

e0153367_00205518.jpg
鼻先に葉っぱ。

e0153367_00213602.jpg

根源的で独創的な形と模様。

e0153367_00282691.jpg
人間、動物、植物。
画面いっぱい、様々に描かれていて
いろいろと発見できます。



とても惹きつけられました。
「マスキングプラント」(マスキングテープにペンで
植物を描く)のシリーズも見てみたいなあ。

★2012年に国際芸術センター青森で開かれた
淺井裕介滞在制作展「八百万の物語 -強く生きる 繰りかえす-」での
制作風景、作品、解説など。→

★淺井裕介さんのtwitter→

★淺井裕介《胞子と水脈》
2016年9月10日~10月15日
URANO→




[PR]
by tote-note | 2016-09-17 23:25 | art | Comments(0)
※会場内での写真は主催者の許可を得て撮影したものです。

e0153367_10192202.jpg
左奥
衣裳人形 男性
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente

衣裳人形 女性
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente

左手前
屋根舟の模型
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente

商家模型
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente

e0153367_10212177.jpg
燗銅壺
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente

右奥
おろし金
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代
©Museum Fünf Kontinente

右手前
銅製卵焼鍋
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente

e0153367_10253687.jpg
寄木象嵌漆塗盆
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente

手前、左から
木材見本
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代
©Museum Fünf Kontinente

卵形独楽
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代
©Museum Fünf Kontinente

卵形入れ子合子
ミュンヘン五大陸博物館蔵
©Museum Fünf Kontinente


木材見本(ミュンヘン五大陸博物館蔵)は、クリ、イチョウなどの六種類。
表面に貼られたラベルや書き文字。古い紙ものが好きなので堪りません(笑)。
卵形入れ子合子(ミュンヘン五大陸博物館蔵)は、入れ子になっていて
最後の一個はとても小さいです。

e0153367_10562796.jpg
やくしゃ
ミュンヘン五大陸博物館蔵
川原慶賀筆
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente

手前
漁鯨之図
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente

e0153367_10594237.jpg
手前
魚型蓋物(鰹)
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente

左奥
牡丹蒔絵蠅帳
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente

右奥
船形漆塗弁当箱
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente

鰹の形の蓋物、丸みのある身体が魚らしいです。
ぱかっと蓋が開くのが楽しいですね。
この中には鰹のお造りを盛ったのでしょうか?
船の形のお弁当箱も凝っています。

e0153367_11051718.jpg

左奥
松竹梅鷹蒔絵丸盆
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente

右奥
長春唐草立葵紋蒔絵飯器
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代
©Museum Fünf Kontinente

右手前
節句蒔絵酒器
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente

e0153367_11061134.jpg
e0153367_11063202.jpg

e0153367_11065560.jpg
色絵龍形双耳竹亀甲青海波文瓶
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
平戸焼(三川内)
©Museum Fünf Kontinente

左手前
染付光格天皇菊紋蘭文椀
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
有田焼
©Museum Fünf Kontinente

右手前
染付さび絵鷲形掛花生
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代末期
平戸焼(三川内)
©Museum Fünf Kontinente


e0153367_11083571.jpg
左奥
漆塗雲鶴竹鶏松鶴文染付蛸唐草文蓋付壺
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
有田焼
©Museum Fünf Kontinente

左手前
緑釉龍文小皿
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
珉平焼
©Museum Fünf Kontinente

右手前
色絵白菊食籠
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代
吉向焼 印章「十三軒」
©Museum Fünf Kontinente

e0153367_11130294.jpg
騎馬人物香炉
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente

手前
龍筆架
ミュンヘン五大陸博物館蔵
1861年
©Museum Fünf Kontinente

e0153367_11150710.jpg
手前の大きな地図
武蔵國全図
ミュンヘン五大陸博物館蔵
菊池脩蔵著 橋本玉蘭斎画図 
1856年
©Museum Fünf Kontinente

e0153367_11154410.jpg
金譜 全
ミュンヘン五大陸博物館蔵
福園主人著
©Museum Fünf Kontinente

手前
石灰町踊行烈
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente


今回の展示物の中にある、川原慶賀が当時の人物を職業別に描いた
「人物画帳」(ミュンヘン五大陸博物館所蔵)は、実物展示では開いてあるページの
1人の人物画しか見ることができないのですが、タッチパネルで人物画像全頁(109人)が
展示されていて、自由に見られてとても面白いです。
その「人物画帳」が副館長の小林淳一さんの編集によって出版されています。
「江戸時代人物画帳 シーボルトのお抱え絵師・川原慶賀が描いた庶民の姿」→

e0153367_11164256.jpg
毛植人形
猿、兎、犬、羊、虎
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente

右奥
花文堆錦貼印籠
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代
©Museum Fünf Kontinente


毛植人形(ミュンヘン五大陸博物館蔵)というのは、
羽毛や絹糸を使って毛並みを表した人形です。
みんなかわいいのですが、私のお気に入りは虎です。
その虎の大きさは縦5.5×横3.0×高さ5.5(㎝)。

現代の私たちが使っている日用品が、いつか民俗学の博物館などで展示され、
未来の人が見るんでしょうね。
博物館はバーチャルなものになっているのかな?もっと進んだものに?
未来がどうなっているのか、見ることは叶わないのですが。
もしかして、自分の持ち物がそんな形で残っていたりしたら
面白いなあと思ったりします。
そんなことも考えながら
様々な収集品を興味深く、楽しく拝見しました。

e0153367_11370369.jpg
公式図録兼書籍「よみがえれ!シーボルトの日本博物館」
監修:国立歴史民俗博物館 青幻舎刊
全261頁でヴォリュームたっぷり。
図録としても、書物としても楽しめます。
思いがけず特別に、副館長の小林淳一さんのご厚意により
この図録を頂戴致しました(参加のみなさんそれぞれに)。
ありがとうございました。

絵画、彫刻などの作品。陶芸、漆芸などの工芸品。
おもちゃや日用品。様々な地図。
博物学、植物学、民俗学、日本史。
盛りだくさんの今回の展覧会、多くの方々に楽しんで頂きたいと思います。

「よみがえれ! シーボルトの日本博物館」公式HP→

★特別展「よみがえれ! シーボルトの日本博物館」
2016年9月13日~11月6日
江戸東京博物館→


[PR]
by tote-note | 2016-09-14 23:42 | art | Comments(4)
江戸東京博物館の「よみがえれ!シーボルトの日本博物館」
(2016年9月13日より開催中)の内覧会に参加させて頂きました。

e0153367_01101553.jpg

※会場内での写真は主催者の許可を得て撮影したものです。
また撮影及びblog、SNSでの紹介の仕方に関しては、注意事項があり、
それに沿って撮影をし、ご紹介させて頂きます。


シーボルト(フィリップ・フランツ・フォン・シーボルト)はドイツ人の医師で博物学者。
19世紀に2度来日しています。
江戸時代には日本に近代的な医学を伝え、
日本に関する膨大な資料を収集してヨーロッパへ持ち帰ります。
その資料は、日本の自然や文化、日本人の生活についてなど、多岐に渡ります。
一度目の日本滞在時には日本博物館を構想し帰国後に、ライデン、アムステルダム、
ヴュルツブルク、ミュンヘンの各都市において日本展示を実現。
二度目の日本滞在時には、彼の構想した日本博物館を
より充実・完成させる目的で、資料が収集されました。

今回の展覧会では、シーボルトの膨大な日本の資料の中から約300点を展示。
煌びやかな工芸品や美術品だけではなく、
庶民が用いた道具や生活用品なども幅広く集められています。

内覧会の始めには、江戸東京博物館・副館長の小林淳一さんによるギャラリートーク。
とても丁寧に詳しくお話し頂きました。
興味深いお話の数々、また面白い話題がたくさんで
参加者の皆さん、熱心に聞いておられました。

e0153367_01141222.jpg
鳴滝の家屋模型
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente

e0153367_01164063.jpg
日本名山図会
ミュンヘン五大陸博物館蔵
谷文晁筆
1807年
©Museum Fünf Kontinente

e0153367_01171889.jpg

e0153367_01174725.jpg
アムステルダムでのシーボルトの日本資料展示の再現。
「日本の宗教」と題されていたそうです。


e0153367_01184554.jpg
左から
阿弥陀如来立像
ミュンヘン五大陸博物館蔵
室町時代後期~江戸時代初期
©Museum Fünf Kontinente

高杯
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente

観音菩薩立像
ミュンヘン五大陸博物館蔵
室町時代後期~江戸時代初期
©Museum Fünf Kontinente

麒麟香炉
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente

e0153367_01201316.jpg

左から
僧形座像
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代前期
©Museum Fünf Kontinente

燈籠
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente

麒麟香炉
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente

花鳥図衝立
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente

e0153367_01264835.jpg
蛇身弁財天像(厨子入)
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente

亀形筮筒台
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente

蛇身弁財天像(ミュンヘン五大陸博物館蔵)は
アムステルダムでの日本博物館に展示された作品のひとつ。
蛇体なので苦手な方も多いかと思いますが、穏やかな表情なさっています。
尻尾(蛇の場合は体の先?)は、まるで手を合わせているかのように見えます。

亀形筮筒台(ミュンヘン五大陸博物館蔵)は
霊亀をかたどっています。筮筒台というのは、易占いで使う
筮竹を入れる筒を立てる台なんですね。
霊験ありそうな亀さんです。

e0153367_01392962.jpg
奥、左から
漢方薬二十種の詰め合わせ
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente

煙草
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente

手前、左から
胃薬「清神丸」
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente

江州伊吹山産もぐさ
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente


胃薬「清神丸」(ミュンヘン五大陸博物館蔵)は、直径約1mmの丸薬。
効能書きには、精神を整える・毒消し・口中一切の病・立ちくらみなど
24種類の薬効が書かれているそうです。

江州伊吹山産もぐさ(ミュンヘン五大陸博物館蔵)の伊吹山とは
滋賀と岐阜の県境にあるお山。
もぐさの産地なのだそうです。
メモ魔であるシーボルトのメモ書きあり。

e0153367_01531336.jpg
千代紙
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente

漢詩かるた
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代
©Museum Fünf Kontinente


e0153367_02045983.jpg
左から
唐紙見本「四季草花文尽くし」33種の内
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente

唐紙見本「四季草花文尽くし」33種の内
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente



[PR]
by tote-note | 2016-09-14 23:00 | art | Comments(0)
e0153367_23274994.jpg

【 第2章 技巧を凝らす ―どこまでやるの、ここまでやるか― 】の展示エリアへ。

e0153367_23283366.jpg
《蒔絵螺鈿芝山硯屏》易信 明治 - 昭和時代

硯屏とは硯の前に置く衝立なのだそうで。
幅13×高さ30cmのこの硯屏には木蓮、牡丹、孔雀。下の段には鯉。
とても美しい細工が施されています。
仕上がるまで、どのくらいの時間がかかったことしょうか?
e0153367_23312828.jpg
《蒔絵螺鈿芝山硯屏》易信 明治 - 昭和時代(部分)

裏面(裏と言っていいのでしょうか?)にも、意匠をこらした細かな細工が。

e0153367_23354778.jpg
《色絵金彩鴛鴦置物》宮川香山 明治 - 大正時代

上品な色使い。愛らしい鴛鴦のつがいです。

e0153367_23371432.jpg
《兎文鉢》宮川香山 明治 - 大正時代

白地に白うさぎ。耳の淡いピンクと目の赤が
ポイントになっています。

e0153367_23390453.jpg
《龍文壺》並河靖之 明治時代

七宝の小さな壺(高さ9.3cm)。
蓋つきなのが良いなあ。

e0153367_23393537.jpg
《楓林キジバト文花瓶》林小伝治 明治時代

七宝の花瓶。色鮮やかな紅葉。
花瓶の口やキジバトの足元には連続模様。

e0153367_23423858.jpg
《菊文箱》無銘 明治 - 昭和時代

小さな七宝の箱(縦7.2×横4.8cm)。箱好きとしては、堪りません(笑)。

e0153367_23461856.jpg
《蒔絵螺鈿芝山花瓶》虎爪 明治時代

立体的な螺鈿細工。花瓶に描かれた花瓶。足には獅子の顔が。
アジサイや菊、桔梗などの花々。ザクロもありますね。
芝山というのは技法の名前で。
象牙や貝などを染色しレリーフ状に彫刻し
それを木面や漆面に象嵌するのだそうです。

e0153367_23483775.jpg
《魚五趣根付》藻泉 明治 - 昭和時代

籠の中には魚が5種入っているんです。
サイズはわずか、長さ3.8×高さ1.5㎝。


e0153367_23495313.jpg
《双鳥文手箱》旭玉山 明治 - 大正時代

桐箱。鳥は象牙で。
丸みがあって、温かさを感じます。

e0153367_23523608.jpg
《厳島神社鳥居図壁掛》無銘 明治時代

天鵞絨(ビロード)友禅。
ビロード地に絵画的な友禅染を施した後、
起毛させるなどして、立体感を出すのだそうです。
シックな色合いで、リアルなのですが幻想的。

e0153367_23532786.jpg
《鷺》無銘 明治 - 昭和時代

なんと、竹が使われています。驚きました。
本物の鷺と同じくらいの大きさかな?
存在感があって、動き出しそうに思うほどにリアル。

e0153367_23543449.jpg
《鷺》無銘 明治 - 昭和時代(アングルを変えて)

こちらから見ると、竹だとわかりますね。


e0153367_23575532.jpg
《猫置物》善拙 江戸 - 明治時代

最後に、この猫さんをご紹介。
つやつやでまるまるとしています。木彫です。

e0153367_23585204.jpg
《猫置物》善拙 江戸 - 明治時代(部分)

眼光は鋭く、耳がピンとしています。
猫パンチを繰り出すところでしょうか?
もし触ることができたらなら撫でまくりたい。
そしてこの猫さんに怒られたい(笑)。

このblogでご紹介したのは、ほんの一部です
会場には、魅力的ですばらしい作品がいっぱいです。
技巧に驚き、美しさに魅了され、かわいらしさの虜になり。
これほど素晴らしい工芸作品を生み出された皆さんのことを
誇りに思いました。
多くの方々に、この展覧会へお出かけ頂いて
日本の工芸作品を楽しんで頂きたいと思います。

★「驚きの明治工藝」展 
2016年9月7日~10月30日
※会期中、一部作品の展示替えがあります
東京藝術大学大学美術館→

公式HP→
公式Twitter→

●なお、この展覧会の会期中、会場内は原則撮影自由
(ただし、一部撮影不可)となる予定だそうです。
『会場内で撮影された画像をTwitterやInstagramで、
ハッシュタグ入りでポストしていただけると、公式サイト上などで
紹介されるような仕掛けづくりを考えております。』とのことです。

●公式図録、買いました。
台湾の「宋培安コレクション」から「驚きの明治工藝」展に出品される
日本の工芸作品の名品全131点をカラー写真で完全収録。
今回の展覧会に出品されない象牙彫刻10点も参考図版として収録。
A5変形のコンパクトなサイズで、プレゼントにも良いなと思いました。



[PR]
by tote-note | 2016-09-06 23:50 | art | Comments(0)
e0153367_23180919.jpg
東京藝術大学大学美術館で、明日より開催される「驚きの明治工藝」展の、
特別内覧会に参加させて頂きました。

明治時代、日本の工芸は海外の技法を取り入れていきます。
それまでの伝統の技に、新しい技が加わり
表現する力が強くなり、芸術性が高まっていきました。
万国博覧会への出品では、欧米の人々を魅了し驚かせ、賞賛を得ました。
超絶技巧を凝らした作品が、数多く作り出されたのが明治時代でした。

本展では、台湾のコレクター・宋培安さんのコレクションから、
日本の工芸作品の名品の数々約130点をご紹介(主に明治時代の作品を中心に)。
中でも、「自在置物」(動物や魚などの生物を写実的に模して作られていて
関節・体節を本物のように動かすことができる作品。金属製)は約20点が展示されていて、
それは史上最大の種類と規模であるそうです。
金工、漆工、陶芸、彫刻、染織など様々な工芸作品が
第1章と第2章とに分かれて展示されています。

まず【 第1章 写実の追求 ―まるで本物のように― 】
e0153367_14475508.jpg
《自在龍》宗義 明治 - 昭和時代

入口で迎えてくれたのは、全長約3mの鉄製の龍。
この「自在龍」は、世界最大の自在置物なのだそうです。
天井から吊りさげられていて、宙を飛んでるよう。
e0153367_14491588.jpg
《自在龍》宗義 明治 - 昭和時代(部分)

シルエットもかっこいいですね。いろいろな角度から楽しめます。


e0153367_14522655.jpg

e0153367_14524585.jpg
《自在蛇》明珍宗春 江戸時代

精巧に作られた蛇。
ぐねぐねとした形、とてもリアルです。
私の母は蛇が大嫌いなので
この作品を見たら、飛んで逃げると思います(笑)。

e0153367_14532666.jpg
《自在蛇》明珍宗春 江戸時代(部分)

ちょっとシンゴジラみたい?
コマ撮り動画「じざいヘビ、にょろニョロ」が公開されています→
この《自在蛇》を東京藝術大学の方々が「コマ撮り動画」の手法で動画化されたもの。
会場内でも、この動画が放映されていました。

e0153367_14561563.jpg
《自在鯉》宗一 明治時代

e0153367_14565218.jpg
《自在鯉》宗一 明治時代(部分)

ひげもありますよ。

e0153367_14592352.jpg
右《自在鯱》無銘 江戸時代、左《自在龍》無銘 江戸時代



e0153367_14593913.jpg
《自在鯱》無銘 江戸時代

ユーモラスな表情をしていますね。
どっしりとした重みが感じられ。
e0153367_15003076.jpg
《自在鯱》無銘 江戸時代(部分)

頭でっかちなところがかわいらしいですが、
しっかりと魔物から守ってくれそうです。
いろんなアングルから撮ってみると、面白いですね。

e0153367_15133760.jpg
《自在龍》無銘 江戸時代

e0153367_15141466.jpg
《自在龍》無銘 江戸時代(アングルを変えて)

なんだかお茶目です。後ろ足がかわいい。

e0153367_15152413.jpg
《自在龍》明珍清春 江戸時代

龍の隣に、さらに小さな龍(長さ36cm)。
小さいながらも勇猛です。
e0153367_15165986.jpg
《自在龍》明珍清春 江戸時代(部分)

尾っぽが握ってるのは剣でしょうか?

自在置物はこの他に、烏、伊勢海老、蟹、ヤドカリ、蝉、トンボなど。
お子さんたちにも、人気が出そうに思います。

e0153367_15551632.jpg
《瓦上の雀置物》好山 明治 - 昭和時代(部分)

ぴんと立てた尾っぽがかわいい。
鉄や銅、銀などを用いて制作されています。

e0153367_15552523.jpg
《指月猿香合》藻晃 明治 - 昭和時代

月を指さす猿。
とても小さな木彫の作品(指先までの高さは15.5cm)。

e0153367_15555031.jpg
《春日 竹に蜥蜴》宮本理三郎 昭和時代

美しいとかげ。木彫です。

e0153367_15560437.jpg
《羽衣》北村四海 明治 - 大正時代

横から見たときの、この流れるような身体のラインが
とてもきれいでした。

このコレクションを所有されている、コレクターの宋さんは
今回の展覧会の開会式で、「美しい作品が人々に知られる事がなく
隅に置かれている事に気がつき、私はこれらの作品と作者に、
『いつの日か輝きを取り戻し、あるべき場所で地位を確立させる』と約束した。
今日はこの約束を果たす事が出来たのだ。この作品達はやっと日本に里帰り出来た」と、
おっしゃったそうです。



[PR]
by tote-note | 2016-09-06 23:32 | art | Comments(0)
良く晴れて、とてもきれいな空の色。
けんちゃんと南青山をてくてく行きます。

e0153367_22440306.jpg
e0153367_22470978.jpg


プラダのビル。いろいろに撮ることができて
面白い建物です。
e0153367_22475440.jpg


プラダのお向かいの建物にあったお店の
ショーウィンドウ。
このバッグ、クッキーモンスターに見える(笑)。
なぜか、置かれていた黄色のロープ。
e0153367_22513992.jpg


VIA BUS STOPとかが入っている建物。直線がいっぱい。
e0153367_22545086.jpg


と、あちこち気を取られながらも、根津美術館に到着。
e0153367_22575036.jpg


お庭の緑が美しいです。
e0153367_22585567.jpg


一階の、このスペースの展示品のみが撮影が可能とのこと。
e0153367_22592477.jpg
e0153367_22593839.jpg
時代も作風もいろいろあって
個性的ですね。
穏やかだったり、にこやかだったり。

e0153367_22591238.jpg


仏像を拝見してから、現在開催中の
「はじめての古美術鑑賞~絵画の技法と表現」の会場へ。
e0153367_22584023.jpg

この展覧会では、日本の絵画の技法や用語が、
根津美術館所蔵の作品を例にとって、解説されています。
技法や用語の解説(パネル)が、絵画とセットで展示されているので
とてもわかりやすいです。
例えば「たらしこみ」について。これは「墨や絵の具が乾ききらないうちに、
より多く水を含んだ墨や絵の具を加える」技法です。
展示されていた「四季草花図屏風」喜多川相説筆では、
葉の部分に、この技法が使われていました
(根津美術館のサイトにて、展示作品が数点紹介されています→)。
「金雲」「白描」「截金」「裏箔」「繧繝彩色」などなど。
いろいろと憶えていきたいですね。
今後、日本の絵画を見るときに、技法は何が使われているのかにも
注目しようと思います。

テーマ展示(展示室2~6)も拝見。
古代中国の青銅器や茶道具の名品など。
特別ケース展示の宝飾時計は、以前母と拝見した際に
母が欲しいと言ってた煌びやかな時計(本気で欲しいとは言ってないです。笑)。
と、様々な展示品を拝見していて、気が付くと外は雨。
小やみになるのを見計らって、美術館を後にしました。

★はじめての古美術鑑賞~絵画の技法と表現
開催中~2016年9月4日
根津美術館→



[PR]
by tote-note | 2016-08-20 23:42 | art | Comments(2)

あちらへ、こちらへ、とてててと。


by tote-note
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30