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THE TOKYO ART BOOK FAIR 2016へ

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「THE TOKYO ART BOOK FAIR 2016」に出かけました。
会場は北青山の京都造形芸術大学・東北芸術工科大学 外苑キャンパスです。

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アート出版に特化したブックフェアで、写真集、画集、カタログ、アーティストブック、
ZINEなどを制作、出版する出版社やアーティストなど約300組が参加されています。
海外からの参加者が多いようです。

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右の画像は、作家さんがお客さんの似顔絵を描いておられる様子。
会場内はいくつかのセクションに分かれていて
その中に、たくさんのブースがあってどこも盛況です。

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フォトグラファー木藤富士夫さんのブース。
公園の遊具を撮影した写真集「公園遊具」より。


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沼田元気さんのブース。
「こけし時代」などの出版物を販売されていました。
こけしいっぱい。

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韓国の女性の作家さんのブース。
色合いと、印象に残る表情に惹かれて
マスキングテープを買いました。

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気になる本やzineがたくさん。
雑貨もいろいろと販売されていてます。
紙の販売(くじ引きになってるものなど)もあって
あちこち気になって大変です(笑)。

青幻舎さんのブースでは、シュリンクがちょっと破けたなどして
返品になった本がお安く売られていて。その中に
欲しかった写真集「WILDER MANN」があって
どうしようかと思いつつ、今日は買わず。
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こんな素敵なイベント、これまで見逃していたとは(笑。
今年で8回目だそうです)。
2016年度の会期は明日まで。
もう一回、行っておこうかな(笑)。




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by tote-note | 2016-09-18 23:04 | art | Comments(0)
場所が変わってここは平和島。
駅から見える風景です。
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「全国古民具骨董祭り」に行ってみました。
けんちゃんはこういう大きな骨董市に何度か行ったことがあるのですが
私は初めてで。広い会場には280店ものお店が。
迷子になりますね(笑)。
幅広く、さまざまな品が並んでいて
骨董好きには堪らないと思います。
西洋ものがもっとあるといいなと思いましたが。
文具メーカーのペリカンのマスコット(陶製の置物)が気になったものの、
結構お高かったので手が出せず(笑)。

骨董市の後、天王州へ移動。モノレールに乗るのは
久しぶりで、ちょっと楽しい(笑)。
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目指すのは、左に見える建物「Terrada Art Complex」。
三階には4つのギャラリーが集結しています。

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URANOでは淺井裕介さんの個展「胞子と水脈」を開催中。
淺井裕介さんは様々な画材や素材を使って、作品を制作されています。
マスキングテープを使ったり、
道路の白線用の塗料を使ったり。
身近なもの(例えばチラシ)に描いたり
地面や壁面に描いたり。

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青い目と青い花が印象的な、大きな作品(H742 x W346/cm)。

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この作品の下に並べてあるのは「泥絵」と呼ばれるシリーズの
制作に使われる土です。
日本や世界の各地、いろいろな土地から集められています。

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壁にも描かれていました。

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この上の白い花は陶製かな?
自由奔放な感じがします。
楽しいなあ。

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今回の個展の中で、私が一番好きだなあと思う作品はこちら。
〈あるくとであう〉
H235.0 x W490.0 x D2.0/cm
板に土、アクリルレジン、ペンキ、アクリル

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鼻先に葉っぱ。

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根源的で独創的な形と模様。

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人間、動物、植物。
画面いっぱい、様々に描かれていて
いろいろと発見できます。



とても惹きつけられました。
「マスキングプラント」(マスキングテープにペンで
植物を描く)のシリーズも見てみたいなあ。

★2012年に国際芸術センター青森で開かれた
淺井裕介滞在制作展「八百万の物語 -強く生きる 繰りかえす-」での
制作風景、作品、解説など。→

★淺井裕介さんのtwitter→

★淺井裕介《胞子と水脈》
2016年9月10日~10月15日
URANO→




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by tote-note | 2016-09-17 23:25 | art | Comments(0)
※会場内での写真は主催者の許可を得て撮影したものです。

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左奥
衣裳人形 男性
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente

衣裳人形 女性
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente

左手前
屋根舟の模型
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente

商家模型
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente

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燗銅壺
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente

右奥
おろし金
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代
©Museum Fünf Kontinente

右手前
銅製卵焼鍋
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente

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寄木象嵌漆塗盆
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente

手前、左から
木材見本
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代
©Museum Fünf Kontinente

卵形独楽
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代
©Museum Fünf Kontinente

卵形入れ子合子
ミュンヘン五大陸博物館蔵
©Museum Fünf Kontinente


木材見本(ミュンヘン五大陸博物館蔵)は、クリ、イチョウなどの六種類。
表面に貼られたラベルや書き文字。古い紙ものが好きなので堪りません(笑)。
卵形入れ子合子(ミュンヘン五大陸博物館蔵)は、入れ子になっていて
最後の一個はとても小さいです。

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やくしゃ
ミュンヘン五大陸博物館蔵
川原慶賀筆
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente

手前
漁鯨之図
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente

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手前
魚型蓋物(鰹)
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente

左奥
牡丹蒔絵蠅帳
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente

右奥
船形漆塗弁当箱
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente

鰹の形の蓋物、丸みのある身体が魚らしいです。
ぱかっと蓋が開くのが楽しいですね。
この中には鰹のお造りを盛ったのでしょうか?
船の形のお弁当箱も凝っています。

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左奥
松竹梅鷹蒔絵丸盆
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente

右奥
長春唐草立葵紋蒔絵飯器
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代
©Museum Fünf Kontinente

右手前
節句蒔絵酒器
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente

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色絵龍形双耳竹亀甲青海波文瓶
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
平戸焼(三川内)
©Museum Fünf Kontinente

左手前
染付光格天皇菊紋蘭文椀
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
有田焼
©Museum Fünf Kontinente

右手前
染付さび絵鷲形掛花生
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代末期
平戸焼(三川内)
©Museum Fünf Kontinente


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左奥
漆塗雲鶴竹鶏松鶴文染付蛸唐草文蓋付壺
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
有田焼
©Museum Fünf Kontinente

左手前
緑釉龍文小皿
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
珉平焼
©Museum Fünf Kontinente

右手前
色絵白菊食籠
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代
吉向焼 印章「十三軒」
©Museum Fünf Kontinente

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騎馬人物香炉
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente

手前
龍筆架
ミュンヘン五大陸博物館蔵
1861年
©Museum Fünf Kontinente

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手前の大きな地図
武蔵國全図
ミュンヘン五大陸博物館蔵
菊池脩蔵著 橋本玉蘭斎画図 
1856年
©Museum Fünf Kontinente

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金譜 全
ミュンヘン五大陸博物館蔵
福園主人著
©Museum Fünf Kontinente

手前
石灰町踊行烈
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente


今回の展示物の中にある、川原慶賀が当時の人物を職業別に描いた
「人物画帳」(ミュンヘン五大陸博物館所蔵)は、実物展示では開いてあるページの
1人の人物画しか見ることができないのですが、タッチパネルで人物画像全頁(109人)が
展示されていて、自由に見られてとても面白いです。
その「人物画帳」が副館長の小林淳一さんの編集によって出版されています。
「江戸時代人物画帳 シーボルトのお抱え絵師・川原慶賀が描いた庶民の姿」→

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毛植人形
猿、兎、犬、羊、虎
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente

右奥
花文堆錦貼印籠
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代
©Museum Fünf Kontinente


毛植人形(ミュンヘン五大陸博物館蔵)というのは、
羽毛や絹糸を使って毛並みを表した人形です。
みんなかわいいのですが、私のお気に入りは虎です。
その虎の大きさは縦5.5×横3.0×高さ5.5(㎝)。

現代の私たちが使っている日用品が、いつか民俗学の博物館などで展示され、
未来の人が見るんでしょうね。
博物館はバーチャルなものになっているのかな?もっと進んだものに?
未来がどうなっているのか、見ることは叶わないのですが。
もしかして、自分の持ち物がそんな形で残っていたりしたら
面白いなあと思ったりします。
そんなことも考えながら
様々な収集品を興味深く、楽しく拝見しました。

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公式図録兼書籍「よみがえれ!シーボルトの日本博物館」
監修:国立歴史民俗博物館 青幻舎刊
全261頁でヴォリュームたっぷり。
図録としても、書物としても楽しめます。
思いがけず特別に、副館長の小林淳一さんのご厚意により
この図録を頂戴致しました(参加のみなさんそれぞれに)。
ありがとうございました。

絵画、彫刻などの作品。陶芸、漆芸などの工芸品。
おもちゃや日用品。様々な地図。
博物学、植物学、民俗学、日本史。
盛りだくさんの今回の展覧会、多くの方々に楽しんで頂きたいと思います。

「よみがえれ! シーボルトの日本博物館」公式HP→

★特別展「よみがえれ! シーボルトの日本博物館」
2016年9月13日~11月6日
江戸東京博物館→


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by tote-note | 2016-09-14 23:42 | art | Comments(4)
江戸東京博物館の「よみがえれ!シーボルトの日本博物館」
(2016年9月13日より開催中)の内覧会に参加させて頂きました。

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※会場内での写真は主催者の許可を得て撮影したものです。
また撮影及びblog、SNSでの紹介の仕方に関しては、注意事項があり、
それに沿って撮影をし、ご紹介させて頂きます。


シーボルト(フィリップ・フランツ・フォン・シーボルト)はドイツ人の医師で博物学者。
19世紀に2度来日しています。
江戸時代には日本に近代的な医学を伝え、
日本に関する膨大な資料を収集してヨーロッパへ持ち帰ります。
その資料は、日本の自然や文化、日本人の生活についてなど、多岐に渡ります。
一度目の日本滞在時には日本博物館を構想し帰国後に、ライデン、アムステルダム、
ヴュルツブルク、ミュンヘンの各都市において日本展示を実現。
二度目の日本滞在時には、彼の構想した日本博物館を
より充実・完成させる目的で、資料が収集されました。

今回の展覧会では、シーボルトの膨大な日本の資料の中から約300点を展示。
煌びやかな工芸品や美術品だけではなく、
庶民が用いた道具や生活用品なども幅広く集められています。

内覧会の始めには、江戸東京博物館・副館長の小林淳一さんによるギャラリートーク。
とても丁寧に詳しくお話し頂きました。
興味深いお話の数々、また面白い話題がたくさんで
参加者の皆さん、熱心に聞いておられました。

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鳴滝の家屋模型
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente

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日本名山図会
ミュンヘン五大陸博物館蔵
谷文晁筆
1807年
©Museum Fünf Kontinente

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アムステルダムでのシーボルトの日本資料展示の再現。
「日本の宗教」と題されていたそうです。


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左から
阿弥陀如来立像
ミュンヘン五大陸博物館蔵
室町時代後期~江戸時代初期
©Museum Fünf Kontinente

高杯
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente

観音菩薩立像
ミュンヘン五大陸博物館蔵
室町時代後期~江戸時代初期
©Museum Fünf Kontinente

麒麟香炉
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente

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左から
僧形座像
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代前期
©Museum Fünf Kontinente

燈籠
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente

麒麟香炉
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente

花鳥図衝立
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente

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蛇身弁財天像(厨子入)
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente

亀形筮筒台
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente

蛇身弁財天像(ミュンヘン五大陸博物館蔵)は
アムステルダムでの日本博物館に展示された作品のひとつ。
蛇体なので苦手な方も多いかと思いますが、穏やかな表情なさっています。
尻尾(蛇の場合は体の先?)は、まるで手を合わせているかのように見えます。

亀形筮筒台(ミュンヘン五大陸博物館蔵)は
霊亀をかたどっています。筮筒台というのは、易占いで使う
筮竹を入れる筒を立てる台なんですね。
霊験ありそうな亀さんです。

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奥、左から
漢方薬二十種の詰め合わせ
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente

煙草
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente

手前、左から
胃薬「清神丸」
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente

江州伊吹山産もぐさ
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente


胃薬「清神丸」(ミュンヘン五大陸博物館蔵)は、直径約1mmの丸薬。
効能書きには、精神を整える・毒消し・口中一切の病・立ちくらみなど
24種類の薬効が書かれているそうです。

江州伊吹山産もぐさ(ミュンヘン五大陸博物館蔵)の伊吹山とは
滋賀と岐阜の県境にあるお山。
もぐさの産地なのだそうです。
メモ魔であるシーボルトのメモ書きあり。

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千代紙
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente

漢詩かるた
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代
©Museum Fünf Kontinente


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左から
唐紙見本「四季草花文尽くし」33種の内
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente

唐紙見本「四季草花文尽くし」33種の内
ミュンヘン五大陸博物館蔵
江戸時代後期
©Museum Fünf Kontinente



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by tote-note | 2016-09-14 23:00 | art | Comments(0)
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【 第2章 技巧を凝らす ―どこまでやるの、ここまでやるか― 】の展示エリアへ。

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《蒔絵螺鈿芝山硯屏》易信 明治 - 昭和時代

硯屏とは硯の前に置く衝立なのだそうで。
幅13×高さ30cmのこの硯屏には木蓮、牡丹、孔雀。下の段には鯉。
とても美しい細工が施されています。
仕上がるまで、どのくらいの時間がかかったことしょうか?
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《蒔絵螺鈿芝山硯屏》易信 明治 - 昭和時代(部分)

裏面(裏と言っていいのでしょうか?)にも、意匠をこらした細かな細工が。

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《色絵金彩鴛鴦置物》宮川香山 明治 - 大正時代

上品な色使い。愛らしい鴛鴦のつがいです。

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《兎文鉢》宮川香山 明治 - 大正時代

白地に白うさぎ。耳の淡いピンクと目の赤が
ポイントになっています。

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《龍文壺》並河靖之 明治時代

七宝の小さな壺(高さ9.3cm)。
蓋つきなのが良いなあ。

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《楓林キジバト文花瓶》林小伝治 明治時代

七宝の花瓶。色鮮やかな紅葉。
花瓶の口やキジバトの足元には連続模様。

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《菊文箱》無銘 明治 - 昭和時代

小さな七宝の箱(縦7.2×横4.8cm)。箱好きとしては、堪りません(笑)。

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《蒔絵螺鈿芝山花瓶》虎爪 明治時代

立体的な螺鈿細工。花瓶に描かれた花瓶。足には獅子の顔が。
アジサイや菊、桔梗などの花々。ザクロもありますね。
芝山というのは技法の名前で。
象牙や貝などを染色しレリーフ状に彫刻し
それを木面や漆面に象嵌するのだそうです。

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《魚五趣根付》藻泉 明治 - 昭和時代

籠の中には魚が5種入っているんです。
サイズはわずか、長さ3.8×高さ1.5㎝。


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《双鳥文手箱》旭玉山 明治 - 大正時代

桐箱。鳥は象牙で。
丸みがあって、温かさを感じます。

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《厳島神社鳥居図壁掛》無銘 明治時代

天鵞絨(ビロード)友禅。
ビロード地に絵画的な友禅染を施した後、
起毛させるなどして、立体感を出すのだそうです。
シックな色合いで、リアルなのですが幻想的。

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《鷺》無銘 明治 - 昭和時代

なんと、竹が使われています。驚きました。
本物の鷺と同じくらいの大きさかな?
存在感があって、動き出しそうに思うほどにリアル。

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《鷺》無銘 明治 - 昭和時代(アングルを変えて)

こちらから見ると、竹だとわかりますね。


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《猫置物》善拙 江戸 - 明治時代

最後に、この猫さんをご紹介。
つやつやでまるまるとしています。木彫です。

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《猫置物》善拙 江戸 - 明治時代(部分)

眼光は鋭く、耳がピンとしています。
猫パンチを繰り出すところでしょうか?
もし触ることができたらなら撫でまくりたい。
そしてこの猫さんに怒られたい(笑)。

このblogでご紹介したのは、ほんの一部です
会場には、魅力的ですばらしい作品がいっぱいです。
技巧に驚き、美しさに魅了され、かわいらしさの虜になり。
これほど素晴らしい工芸作品を生み出された皆さんのことを
誇りに思いました。
多くの方々に、この展覧会へお出かけ頂いて
日本の工芸作品を楽しんで頂きたいと思います。

★「驚きの明治工藝」展 
2016年9月7日~10月30日
※会期中、一部作品の展示替えがあります
東京藝術大学大学美術館→

公式HP→
公式Twitter→

●なお、この展覧会の会期中、会場内は原則撮影自由
(ただし、一部撮影不可)となる予定だそうです。
『会場内で撮影された画像をTwitterやInstagramで、
ハッシュタグ入りでポストしていただけると、公式サイト上などで
紹介されるような仕掛けづくりを考えております。』とのことです。

●公式図録、買いました。
台湾の「宋培安コレクション」から「驚きの明治工藝」展に出品される
日本の工芸作品の名品全131点をカラー写真で完全収録。
今回の展覧会に出品されない象牙彫刻10点も参考図版として収録。
A5変形のコンパクトなサイズで、プレゼントにも良いなと思いました。



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by tote-note | 2016-09-06 23:50 | art | Comments(0)
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東京藝術大学大学美術館で、明日より開催される「驚きの明治工藝」展の、
特別内覧会に参加させて頂きました。

明治時代、日本の工芸は海外の技法を取り入れていきます。
それまでの伝統の技に、新しい技が加わり
表現する力が強くなり、芸術性が高まっていきました。
万国博覧会への出品では、欧米の人々を魅了し驚かせ、賞賛を得ました。
超絶技巧を凝らした作品が、数多く作り出されたのが明治時代でした。

本展では、台湾のコレクター・宋培安さんのコレクションから、
日本の工芸作品の名品の数々約130点をご紹介(主に明治時代の作品を中心に)。
中でも、「自在置物」(動物や魚などの生物を写実的に模して作られていて
関節・体節を本物のように動かすことができる作品。金属製)は約20点が展示されていて、
それは史上最大の種類と規模であるそうです。
金工、漆工、陶芸、彫刻、染織など様々な工芸作品が
第1章と第2章とに分かれて展示されています。

まず【 第1章 写実の追求 ―まるで本物のように― 】
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《自在龍》宗義 明治 - 昭和時代

入口で迎えてくれたのは、全長約3mの鉄製の龍。
この「自在龍」は、世界最大の自在置物なのだそうです。
天井から吊りさげられていて、宙を飛んでるよう。
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《自在龍》宗義 明治 - 昭和時代(部分)

シルエットもかっこいいですね。いろいろな角度から楽しめます。


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《自在蛇》明珍宗春 江戸時代

精巧に作られた蛇。
ぐねぐねとした形、とてもリアルです。
私の母は蛇が大嫌いなので
この作品を見たら、飛んで逃げると思います(笑)。

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《自在蛇》明珍宗春 江戸時代(部分)

ちょっとシンゴジラみたい?
コマ撮り動画「じざいヘビ、にょろニョロ」が公開されています→
この《自在蛇》を東京藝術大学の方々が「コマ撮り動画」の手法で動画化されたもの。
会場内でも、この動画が放映されていました。

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《自在鯉》宗一 明治時代

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《自在鯉》宗一 明治時代(部分)

ひげもありますよ。

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右《自在鯱》無銘 江戸時代、左《自在龍》無銘 江戸時代



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《自在鯱》無銘 江戸時代

ユーモラスな表情をしていますね。
どっしりとした重みが感じられ。
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《自在鯱》無銘 江戸時代(部分)

頭でっかちなところがかわいらしいですが、
しっかりと魔物から守ってくれそうです。
いろんなアングルから撮ってみると、面白いですね。

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《自在龍》無銘 江戸時代

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《自在龍》無銘 江戸時代(アングルを変えて)

なんだかお茶目です。後ろ足がかわいい。

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《自在龍》明珍清春 江戸時代

龍の隣に、さらに小さな龍(長さ36cm)。
小さいながらも勇猛です。
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《自在龍》明珍清春 江戸時代(部分)

尾っぽが握ってるのは剣でしょうか?

自在置物はこの他に、烏、伊勢海老、蟹、ヤドカリ、蝉、トンボなど。
お子さんたちにも、人気が出そうに思います。

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《瓦上の雀置物》好山 明治 - 昭和時代(部分)

ぴんと立てた尾っぽがかわいい。
鉄や銅、銀などを用いて制作されています。

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《指月猿香合》藻晃 明治 - 昭和時代

月を指さす猿。
とても小さな木彫の作品(指先までの高さは15.5cm)。

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《春日 竹に蜥蜴》宮本理三郎 昭和時代

美しいとかげ。木彫です。

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《羽衣》北村四海 明治 - 大正時代

横から見たときの、この流れるような身体のラインが
とてもきれいでした。

このコレクションを所有されている、コレクターの宋さんは
今回の展覧会の開会式で、「美しい作品が人々に知られる事がなく
隅に置かれている事に気がつき、私はこれらの作品と作者に、
『いつの日か輝きを取り戻し、あるべき場所で地位を確立させる』と約束した。
今日はこの約束を果たす事が出来たのだ。この作品達はやっと日本に里帰り出来た」と、
おっしゃったそうです。



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by tote-note | 2016-09-06 23:32 | art | Comments(0)
良く晴れて、とてもきれいな空の色。
けんちゃんと南青山をてくてく行きます。

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プラダのビル。いろいろに撮ることができて
面白い建物です。
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プラダのお向かいの建物にあったお店の
ショーウィンドウ。
このバッグ、クッキーモンスターに見える(笑)。
なぜか、置かれていた黄色のロープ。
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VIA BUS STOPとかが入っている建物。直線がいっぱい。
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と、あちこち気を取られながらも、根津美術館に到着。
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お庭の緑が美しいです。
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一階の、このスペースの展示品のみが撮影が可能とのこと。
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時代も作風もいろいろあって
個性的ですね。
穏やかだったり、にこやかだったり。

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仏像を拝見してから、現在開催中の
「はじめての古美術鑑賞~絵画の技法と表現」の会場へ。
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この展覧会では、日本の絵画の技法や用語が、
根津美術館所蔵の作品を例にとって、解説されています。
技法や用語の解説(パネル)が、絵画とセットで展示されているので
とてもわかりやすいです。
例えば「たらしこみ」について。これは「墨や絵の具が乾ききらないうちに、
より多く水を含んだ墨や絵の具を加える」技法です。
展示されていた「四季草花図屏風」喜多川相説筆では、
葉の部分に、この技法が使われていました
(根津美術館のサイトにて、展示作品が数点紹介されています→)。
「金雲」「白描」「截金」「裏箔」「繧繝彩色」などなど。
いろいろと憶えていきたいですね。
今後、日本の絵画を見るときに、技法は何が使われているのかにも
注目しようと思います。

テーマ展示(展示室2~6)も拝見。
古代中国の青銅器や茶道具の名品など。
特別ケース展示の宝飾時計は、以前母と拝見した際に
母が欲しいと言ってた煌びやかな時計(本気で欲しいとは言ってないです。笑)。
と、様々な展示品を拝見していて、気が付くと外は雨。
小やみになるのを見計らって、美術館を後にしました。

★はじめての古美術鑑賞~絵画の技法と表現
開催中~2016年9月4日
根津美術館→



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by tote-note | 2016-08-20 23:42 | art | Comments(2)
※会場内での写真は主催者の許可を得て撮影したものです。

カサットと同時代の女性画家の作品も展示されています。
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壁面、右から〈お茶の時間〉マリー・ブラックモン 1880年 プティ・パレ美術館
〈画家の妹ジャンヌ・ゴンザレスの肖像〉エヴァ・ゴンザレス 1869~70年頃 個人蔵
〈バラ色の服の少女〉ベルト・モリゾ 1888年 東京富士美術館蔵
手前 〈ジョージ・ムーア〉メアリー・カサット 1880年頃 ウィリアムズ・カレッジ美術館蔵

カサットは浮世絵に関心を持ち、影響を受けていたそうです。
女性の日常生活を描いた10点組の多色刷り銅版画(25部限定で制作されたもの)は、
近代版画の傑作とされています。
浮世絵の「揃物」にならって、セットものになっています。

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右から〈午後のお茶会〉メアリー・カサット 1890~91年 ブリンマー・カレッジ蔵
〈母の愛撫〉メアリー・カサット 1890~91年 アメリカ議会図書館蔵
〈母のキス〉メアリー・カサット 1890~91年 アメリカ議会図書館蔵
〈沐浴する女性〉メアリー・カサット 1890~91年 ブリンマー・カレッジ蔵

私がカサットの作品に出合ったのは、かなり昔のことで。
何かの展覧会に出品されていたのか、
それとも、雑貨屋さんなどで見つけたのか、憶えていないのですが
とても気に入って買った一枚の絵ハガキ。
カサットのこの10点組のひとつ「沐浴する女性」です。
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右から〈沐浴する女性〉メアリー・カサット 1890~91年 ブリンマー・カレッジ蔵
〈仮縫い〉メアリー・カサット 1890~91年 アメリカ議会図書館蔵

鏡にちらりと映る顔、半裸の女性のさらりとした色気。
立体感をつけない、フラットな画面。
縦縞や敷物の色使い。
大好きな作品です。

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ここで略歴を、覚書として。

メアリー・カサットは1844年、アメリカのペンシルヴァニア州ピッツバーグ近郊生まれ。
父親は成功した株式仲買人。幼少時、一家でヨーロッパを旅する。

1865年、画家になることを父に反対されつつもパリへ。
1870年、5月にサロン入選するも、7月に普仏戦争が勃発、アメリカに帰国。
1871年、ピッツバーグ司教からの依頼(イタリア宗教画の模写)を受け、ヨーロッパへ。
1877年、ドガから印象派展への出展を勧められる。
カサットの両親と姉リディアがフランスに永住するため、到着。
母と姉を看病する。家族をモチーフに描くようになる。
1879年、印象派の展覧会に参加。1886年まで積極的なメンバーであった。

1880年代 フランスで高名な画家となる。
姉リディアの死のショック。両親の看護、介護。
1890年代 カサット、最も多忙な時代。

1911年、白内障と診断される(他にリウマチなども)。
1913年、ルイジーヌ・ハブマイヤーの女性参政権活動を支持する。
視力の衰えが進むが、パステル画の制作をする。
1917年、ドガ没。カサットはその遺産管理を手伝う。
1926年、82歳でカサット逝去。
〈クロシェ編みのお稽古〉(1913年)がカサットの最後の作品。

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右〈果実をとろうとする子ども〉メアリー・カサット 1893年 ヴァージニア美術館蔵
左〈花咲くプラムの木〉カミーユ・ピサロ 1889年頃 
 姫路市立美術館蔵(國富奎三コレクション)


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右から〈女性と子ども〉メアリー・カサット 1900年頃 ロサンゼルス郡立美術館蔵
〈ジェニー・カサットと息子ガードナー〉メアリー・カサット 1895~96年 ニューアーク美術館蔵
〈ジェニーと眠そうな子ども〉メアリー・カサット 1891~92年 テラ・アメリカ美術基金蔵 


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右〈温室にいる子どもと母親〉メアリー・カサット 1906年 ニューオリンズ美術館蔵
左〈母親とふたりの子ども〉メアリー・カサット 1905年頃 
ウエストモアランド・アメリカ美術館蔵

カサットと言えば、母と子を描いた作品ですね。
バラ色の頬をした、ふくふくとした子どもと
愛情あふれる母親の姿。

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左側の壁面、右から〈母親とふたりの子ども〉メアリー・カサット 1905年頃
ウエストモアランド・アメリカ美術館蔵
〈赤い胴着の女性と赤ん坊〉メアリー・カサット 1901年頃 ブルックリン美術館蔵
〈マリー=ルイーズ・デュラン=リュエルの肖像〉メアリー・カサット 1911年
公益財団法人吉野石膏美術振興財団蔵(山形美術館に寄託)


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右から〈赤ん坊の背中〉メアリー・カサット 1890年 アメリカ議会図書館蔵
〈靴下〉メアリー・カサット 1890年 アメリカ議会図書館蔵
〈休息〉メアリー・カサット 1890年頃 アメリカ議会図書館蔵


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右から〈母と子〉メアリー・カサット 1901~02年 個人蔵(デイヴィッド・ニシンソン氏協力)
〈ソファに腰掛けるレーヌとマーゴ(no.2)〉メアリー・カサット 1902年頃 アメリカ議会図書館蔵
〈クロシェ編みのお稽古〉メアリー・カサット 1913年 個人蔵

カサットの才能、その意志、愛情、そして人生。
ここでご紹介した作品は一部です。
ご紹介したい素晴らしい作品は、まだまだたくさん。
油彩だけではなく、パステルで描かれた作品や版画を
数多く見ることができ、嬉しかったです。
図録を買って、大事に持ち帰りました。
横浜美術館の皆さま、ありがとうございました。
これだけ多くのカサット作品が集まった展覧会、貴重だと思います。
ぜひぜひ、たくさんの方々にご覧頂きたいと思います。

★メアリー・カサット展
2016年6月25日~9月11日
開館時間 10:00~18:00(入館は17:30まで)
※2016年9月2日は20:30まで(入館は20:00まで)
木曜休館(ただし8月11日は開館)
横浜美術館→

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by tote-note | 2016-07-02 23:54 | art | Comments(0)
今日は横浜へ出かけました。
メアリー・カサット展の夜間特別鑑賞会に
参加させて頂くことになったからです。
この日を心待ちにしておりました。
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受付の後、レクチャールームで
事務局の方からご挨拶がありまして。
今回参加されたみなさん、全部で何名おられたのかな
(100名以上だと思うのですが、、、不明です)?
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その後、展覧会会場へ移動して
横浜美術館主席学芸員・沼田英子さんによるギャラリートーク。

※会場内での写真は主催者の許可を得て撮影したものです。
また撮影及びblog、SNSでの紹介の仕方に関しては、注意事項があり、
それに沿って撮影をし、ご紹介させて頂きます。

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以下は、ギャラリー・トークでの沼田さんのお話から、特に印象に残ったこと
(聞き書きのメモからなので、おっしゃたことばそのままではありません)。

〈刺繍するメアリー・エリソン〉
肖像画であるが、刺繍をしている様子を描くということが
風俗を描いていることにもなっている。
当時、刺繍が流行していた。

〈桟敷席にて〉
描かれた場所は、コメディ・フランセーズ(フランスを代表する王立[後に国立]の劇団。
その劇団が本拠としているパリのパレ・ロワイヤルにある劇場の名称でもある)か?
女性の服装が長袖、首が詰まったデザイン、華やかではない、ということから
男性の視線を意識しておらず
「(男性に)見られに来たのではなく、(劇を)見に来たのだ」という意思表示。
流行していた黒いドレスを着ている。
当時、女性は観劇などの折、男性の視線を意識して
着飾り、胸元の開いたドレスなどを着ていた
(この作品の隣にある〈扇を持つ夫人[アン・シャーロット・ガイヤール]〉のように)。

〈眠たい子どもを沐浴させる母親〉
全体はスケッチ風。母親の右手にフォーカスが当たっている。
母親の手は休まず、働いている。

〈浜辺で遊ぶ子どもたち〉
海や背景はざっくりと。主役は子供たち。
カサットは、この二人の子供に、亡くなった姉と自分を
重ね合わせているのではないか?

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ギャラリートークの後は、閉館まで
自由に鑑賞することができる時間となります。
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左壁面〈バルコニーにて〉メアリー・カサット 1873年 フィラデルフィア美術館蔵

メアリー・カサット展は日本では35年ぶり。
この展覧会では、カサットの人生を紹介するとともに
初期から晩年までの作品、約100点を展示。
第1章「画家としての出発」、第2章「印象派との出会い」、
第3章「新しい表現、新しい女性」という構成。

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右〈浜辺で遊ぶ子どもたち〉メアリー・カサット 1884年 ワシントン・ナショナル・ギャラリー蔵
左〈庭の子どもたち(乳母)〉メアリー・カサット 1878年 ヒューストン美術館蔵


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右〈桟敷席にて〉メアリー・カサット 1878年 ボストン美術館蔵
左〈扇を持つ夫人(アン・シャーロット・ガイヤール)〉
メアリー・カサット 1880年 個人蔵


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右〈アレクサンダー・J・カサット〉メアリー・カサット 1880年頃 デトロイト美術館蔵
左〈青い夜会服を着てタペストリー・フレームの前に座るアレクサンダー・J・カサット夫人〉
メアリー・カサット 1888年 アデルソン・ギャラリー協力


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右〈タペストリー・フレームに向かうリディア〉メアリー・カサット 1881年頃 
フリント・インスティテュート・オブ・アーツ蔵
左〈ロバート・S・カサット夫人、画家の母〉メアリー・カサット 1889年頃
デ・ヤング、サンフランシスコ美術館蔵


カサットは版画作家でもあります。
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右から〈編み物をするカサット夫人、横顔〉メアリー・カサット 1882年頃 アメリカ議会図書館蔵
〈読書をするリディア、右向き〉メアリー・カサット 1881年頃 アメリカ議会図書館蔵
〈【暖炉の前で】のための素描〉メアリー・カサット 1880~82年頃 
アデルソン・ギャラリー及びマーク・ローゼン・ファイン・アート協力
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by tote-note | 2016-07-02 23:28 | art | Comments(0)
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6月も今日で終わりですね。
まだまだ梅雨ですが、7月のカレンダーを見ると
もう夏だなって思ってしまいます(笑)。
主に7月8月に開催される、
気になる展覧会とイベントをメモしときます。

*PHILIPPE WEISBECKER EN NOIR ET BLANC ET EN COULEUR 黒、白、色
開催中~2016年7月18日
CLASKA Gallery & Shop "DO" 本店(CLASKA 2階)→ 
CLASKA Gallery & Shop "DO" 丸の内店(KITTE 4F)限定アイテムの赤いポスト
(ワイズベッカーさんのイラスト)のグッズが素敵です。→

*布博
○7月「スカートに恋をする週末」
2016年7月29日~31日
テキスタイルデザイナー、ファッションデザイナーなどが集まるそうです。
○8月「織りと刺繍と手芸の週末」
2016年8月5日~7日
織物作家、刺繍作家、ボタン他材料のお店が集まるそうです。
町田パリオ3F・4F→
※7月、8月、同じ会場です。どちらの週も、ワークショップ、ライブ、ブローチ博開催。

*ハンドメイドインジャパンフェス 2016
2016年7月23日~24日
東京ビッグサイト 東1・2・3ホール→
参加予定のクリエーターは5000名以上。

*西洋更紗 トワル・ド・ジュイ展
開催中~2016年7月31日
Bunkamuraザ・ミュージアム→
西洋更紗トワル・ド・ジュイの世界を日本で初めて包括的にご紹介。

*メアリー・カサット展
開催中~2016年9月11日
横浜美術館→
19世紀後半のパリで活躍したアメリカ出身の画家、メアリー・カサットの回顧展。
カサットの油彩画やパステル画、版画と、
エドガー・ドガ、ベルト・モリゾなどカサットと交流のあった画家たちの作品や
日本の浮世絵なども併せて展示。

*こどもとファッション 小さい人たちへのまなざし
2016年7月26日~8月31日(水)
東京都庭園美術館→
18世紀から20世紀初頭にかけての西洋のこども服と、
明治以降の日本の洋装のこども服、
写真、絵本、ファッションプレートなど含めて、全150点ほどを展示。

*teamLab: Transcending Bounderies
2016年8月9日~9月25日
GYRE→
「Flowers on People」「境界のない群蝶」「The Void」の3作品を展示。

*石本藤雄小作品展
2016年7月8日~28日
MINA-TO(スパイラル1F)→
フィンランドの陶器メーカー「アラビア」のアート・デパートメントで
制作をされている石本藤雄さんの、花をモチーフとした小品を中心に展示販売。

*MIZUMARU ANZAI SUMMER EXHIBITION 2016
2016年7月7日~23日
スペースユイ→
安西水丸さんのシルクスクリーン作品などの展示。

*茂苅恵個展「オオカミさんは来ませんでした」
2016年7月1日~6日
OPA gallery/shop→
イラストレーター志苅恵さんの個展。

*嶺貴子「棒棒花園原宿店」
2016年7月1日~10日
Lamp harajuku→
嶺貴子さんによるシノワズリをテーマにした期間限定の花屋さん。
台灣雑貨や中国アンティーク食器の販売も。



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by tote-note | 2016-06-30 00:14 | art | Comments(0)

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