鴻池朋子展「根源的暴力」その1

けんちゃんと、鴻池朋子さんの作品展「根源的暴力」へ。
会場は横浜の神奈川県民ホール。
e0153367_15391810.jpg

鴻池朋子さんの6年ぶりの大規模な個展。
「人間がものをつくり生きていくことは、自然に対する根源的な暴力である。」と
鴻池さんは、おっしゃっています。
地震や噴火など、地球規模の転換期に近づきつつあり、
日本では東日本の震災があった。
自然について真摯に考えねばならなくなった、と。
「人間が生きるうえで『ものを作る』ことは、自然の領域に踏み込んで、
そのスペースをもらってくるような行為である」と、鴻池さんは考えておられます。

本展では第5展示室のみ、撮影がOKでした。
巨大な作品、「皮緞帳」 (H600cm×W2400cm)。
凄まじいです。
e0153367_15572586.jpg

牛革にクレヨンや水彩絵具で描かれています。
e0153367_15591727.jpg

皮は縫い合わされています。
e0153367_15593041.jpg

白いキャンバスではなく、皮であること。
独特の質感があり、重みがあり。
e0153367_15594222.jpg

様々な生き物が描かれています。
自然に対する畏怖と、生き物に対する慈しみと。
e0153367_15595886.jpg


震災以前のやり方で作品を作ることに、限界を感じた鴻池さんは、
ある日を境に、それまでの手法をリセットすることを決意なさったそうです。
人類学、民俗学、考古学など様々な分野の方々と触れあい
陶芸をやってみたり、手芸で作品を作ってみたり。

「着物 鳥」(H3270cm×W2030cm)
e0153367_1614925.jpg

うさぎ、たぬき、くま、蝶など。
命あるものが、たくさん。
e0153367_1615322.jpg


「12人のホイト」
12体のうちの1体。
e0153367_16283455.jpg

「ジオラマ」
e0153367_16293120.jpg

覗き込んでみると、、、。
e0153367_16295346.jpg

鴻池さんの描く生き物や人の目、
強い力を感じる、吊りあがった大きな目。
この目は、とてもきれいな瞳を持っているけれど
どこを見ているのか、わからないような。
[PR]
Commented by at 2015-12-07 00:11 x
鴻池さん、凄かったですね。311の大震災でショックを受けて、4年間創作ができなかったと個展会場に書いてありましたが、そこから再び創作を始められて、そうしたら縮んだバネが勢い良くジャンプするように、以前の作風を突き抜けたものが出てきた感がありました。
Commented by とて at 2015-12-12 16:38 x
本当に凄かったです。順調だったそれまでのやり方を変えて
新な道を進もうとされたこと。一からまた、形を生み出されてきたこと。突き動かすもの、衝動。湧き出るもの、創造。

自然に対して、人は無力であり、人はそこに住まわせてもらっているだけであり、人は生かされているだけなのだと、思います。自然を大事になんて、おこがましく。あくまで主(あるじ)は自然であります。
by tote-note | 2015-11-21 23:03 | art | Comments(2)

あちらへ、こちらへ、とてててと。


by tote-note
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30