北京故宮博物館200選展

今日が最終日の「北京故宮博物館200選展」を見に
東京国立博物館へ出かけました。
入館待ちなどはなく、すんなり館内へ。
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さすがに混雑してるものの、順番を選べばじっくり見ることもできました。
今回の一番のお気に入りは第Ⅰ部にありました。
黄庭堅作の一級文物(日本の国宝にあたる)
「草書諸上座帖巻」。
唐の文益禅師の語録からの一説を書き写した巻物(縦:約33cm、横:約7m29cm)です。
その書は、荒れ狂う「狂草」とも呼ばれているそうです。
終わりの方で字体が楷書に変わります。
独特でユニーク。
「グルーヴ感があるね」と、けんちゃん。
書には詳しくない私でも、文字の形や筆の動きが
面白くて惹きつけられました。

「明黄色彩雲金龍文?絲朝袍(めいこうしょくさいうんきんりゅうもんこくしちょうほう)」
漢字がちゃんと出ませんね。
袍=「上着」ですね。
明黄色や金龍文は
皇帝と皇后のみに許されていたそう。
龍の顔がなんだかかわいかった(笑)。

「?絲極楽世界図軸(こくしごくらくせかいずじく)」
阿弥陀如来を中心に200以上の諸仏を描き
極楽世界を表した図。
?絲(こくし)=「つづれ織り」だそうです。

「孔雀羽地真珠珊瑚雲龍文刺繍苞
(くじゃくはねじしんじゅさんごうんりゅうもんししゅうほう)」
ベースの生地は、絹糸に孔雀の羽毛が巻き付けられて作られおり
雲龍、吉祥文などを刺繍、真珠や珊瑚で飾ってあります。
珊瑚の赤、ベースの紺に近い緑、真珠の白。
シックです。

この展覧会の目玉である一級文物「清明上河図」は
1月24日までの展示でした。
それ以降は同作品の複製品(印刷)を展示。
北宋の都・開封(現在の河南省開封市)の光景を描いたものとされていて
全長:約5m、縦:約24cmの画面の中には
農夫、芸人、占い師、僧侶など老若男女合わせて773人(異説あり)
船や牛車、ラクダもいました。
今回初めて、中国の国外での公開でした。

一級文物「康熙帝南巡図巻(こうきていなんじゅんずかん) 」にも
たくさんの人々や生活が
細かいところまで描かれて見ていると楽しく。
人文字で「天子万年」と描かれたり。

第Ⅱ部には乾隆帝の4つの肖像画
「乾隆帝是一是ニ図軸」では
漢族の文人に扮した乾隆帝。
画中の古器物の実物と共に展示。

イタリア人宣教師、カスティリオーネの作とされる
一級文物 「乾隆帝大閲像軸」では
馬に乗り、ヨーロッパの古典的な君主像を踏襲。

「乾隆帝文殊菩薩画像」では
文殊菩薩に見立てられた乾隆帝。
その台座にはチベット文字で、彼が文殊菩薩の化身であり、
世界の支配者であると書かれています。

清を建国した満州族が信仰していたのがチベット仏教で
清朝は、北京に多くのチベット寺院を建設し、
歴代の皇帝はッチベット仏教に深く帰依していたそうです。
多くの信仰を集める「大威徳金(ヤマーンタカ)剛立像」には、
たくさんの顔と手足があります。
水牛の顔の他に顔が8個、腕が34本、足は16本あるそうで?

など、いろいろと楽しみました。
最後にけんちゃんが、もう一度「草書諸上座帖巻」を見に行きました。
とても気に入ったご様子です。
外に出て、ふと見ると博物館の建物の間にスカイツリー(笑)。
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てくてくとお散歩。
東京芸術大学がありまして。
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谷中の「いせ辰」でちょっとお買いもの中に、けんちゃんが
ビスケット」というかわいいお店を見つけてくれました。
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ヨーロッパのちょっと昔の
お人形や雑貨、紙もの、手芸用品など
素敵なものがいっぱい。
お隣は「乱歩゚」ですね。「いせ辰」からだと二軒先。
イリアス」にもちょっとおじゃましました。
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美術館(博物館)には数ヶ月ぶりで
「久々に休日らしい休日になった」と、けんちゃんが。
東博と雑貨屋さん巡り、楽しかったです。
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Commented by K at 2012-02-26 01:09 x
黄庭堅の「草書諸上座帖巻」、こんな書です。

http://userdisk.webry.biglobe.ne.jp/021/754/54/N000/000/001/132802251501813120468.jpg

以前、根津美術館所蔵の、とある良寛の書を見た時にも似たことを感じたんですが、とらわれのない、伸びやかで自由な心が筆の運びに現れていて、とても素敵でした。ご両人とも、いろいろあった末の晩年に、そういう書を残されている、そういう境地に到達されているというのが、書いてあることがわからないのに伝わってくる。この書を知ったことが、今回最大の収穫でした(笑)

Commented by tote-note at 2012-03-05 12:44
何必館(京都)が所蔵する良寛さんの「君看雙眼色 不語似無憂」も、とても気持のよい書です。
http://www.kahitsukan.or.jp/frame.html
書には苦手意識があるんですが、さっと通り過ぎずに、じっくりながめてみないと、と思いました。
by tote-note | 2012-02-19 23:38 | おでかけ | Comments(2)

あちらへ、こちらへ、とてててと。


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